ご存じの通り、日本は唯一核兵器による攻撃を受けた国です。人類史上最悪と思われるこの兵器について、私たちは唯一の被爆国として諸外国に対し、様々なメッセージを発していく義務があるのではないでしょうか?


連合は核拡散防止条約(NPT)再検討会議(2010年5月3日~28日にかけて国連本部で予定)に向けた取り組みとして、構成組織・地方連合会などで1000万人署名に取り組みました(地方連合会・地域協議会は街頭での署名活動)。この署名活動は、核兵器廃絶と恒久平和をめざして、日本政府・国連に対して ① 2010年NPT再検討会議で2000年合意を再確認し、核兵器廃絶の道筋を合意する。 ② 2020年までに世界中のあらゆる核兵器の廃絶を実現すること。これらを求めた署名です。署名用紙は、2010年5月1日~8日にかけて日本労働組合総連合会(連合)・原水爆禁止日本国民会議(原水禁)・核兵器禁止平和建設国民会議(核禁会議)と共同で国連本部へ提出されます。このような行動を行なっていますので、今回のNPT再検討会議で、どのような事案が採択をされるか見守りたいところです。皆さんにもご協力いただいた署名は、このような活動に使われています。とはいっても、核兵器廃絶には多くの困難があると思われます。核保有国であるインド、パキスタン、イスラエルはNPTに未加盟であり、また、日本の隣国である北朝鮮では各国の非難を受けながらも核開発をやめず、NPT脱会を一方的に宣言しています。日本は、昨年末の国連総会において「核兵器全廃をめざす決議書」をアメリカなどと共同提案し、圧倒的賛成多数で可決されましたが、NPTに加盟している国でも棄権した国があるのが実態です。


生活に追われていると、大きな視点が薄れがちになります。私たち自身もそうですが、私たちの子孫に対し、安心・安全な暮らしができる社会・世界にしていくことが必要だと思います。そのためにも日本だけでなく、世界が平和であることが大切ではないでしょうか? 5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議を機に、家族で平和・核廃絶について考える機会をもってみてはいかがでしょうか?




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