少し前の話になりますが、21世紀になると3つのモノがなくなると言われ、その中に労働組合が入っていました。しかし、労働組合がなくなるどころか、労働組合の役割はさらに重要になっています。労働組合の加入率が全労働者の20%を切ってから年数がたっており、連合としても組織拡大を図っていますが、会社に組合がなかったり、派遣労働者やパートタイム労働者など組合未加盟の労働者が増えたりすることで、個別労働紛争が多くなっています。もちろん、一昨年の世界的な金融危機から経済が落ち込んだこともありますが・・・。


一昔前の日本における働き方といえば、学校を卒業してある会社に入社したら一生その会社に勤めるというのが一般的でした。そういう意味では、以前は、職業能力教育や福利厚生など会社が担っていました。しかし、近頃は、だいぶ様変わりしてきています。このように働き方や会社の役割が変化しつつある中で、国の制度としてセーフティネットが十分に機能するシステムがない限り、働くことを通じて、だれもが安心して暮らすことができる社会ではなくなってしまうのではないでしょうか。


こんな厳しい時代だからこそ、労働者がこれまで以上に団結して、温もりのある思いやりのある社会に向けた運動をすすめていくことが大切なのではと考える今日この頃です。自分たちの今や次の世代のことも考え、ぜひ、個々人が身の回りから行動をしてみましょう!




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