今年もよろしくお願いします

昨年は日本国民とって、忘れることの出来ない悲しい出来事が起きました。皆さんもご承知の東日本大震災が3月11日に起きました。誰もがこのような災害が起きようとは?と思ったことでしょう。地震、津波、原発被害と3重の苦しみが被災地の方々を襲った災害でした。
それから10か月が経ちました。復興に向けての様々な予算をはじめとする環境整備が整い、ようやくスタートについたばかりであります。復興に向けては被災地だけの問題ではなく、日本全体の経済の立て直しなくして復興は成し遂げられない課題でもあります。欧米経済の低迷や円高、年金、医療や社会保障全般など、私たちを取り巻く情勢は、課題が山積しています。私たち国民は自分自身の問題として考えなければなりません。ひとつひとつの課題は維持をするために負担が求められます。
私たち連合は将来を見据えた改革が必要であると考えています。そのためにも、常に前を見据えて前進しなければ大きな壁は乗り越えることはできないと思います。被災地の復興、日本経済の立て直し、社会保障制度の改革などこの一年、皆さんと共に頑張っていきたいと思います。共に頑張りましょう。



辰年に願いをこめて

 この時期になると、今年はどんな年であったか振り返る方も多いと思います。 私も今年(2011年)の幕開けは何があったか考えてみました。
2011年の日本の幕開けは、「タイガーマスク運動」でありました。この現象は、このコラムを読まれる方も十分ご存知のとおり、前年のクリスマスから始まった児童養護施設への匿名で寄付を行う運動であり、その運動が全国各地に広まったものでありました。日本人は慈善的な取り組みを行いたいと思ってはいるものの、個人名を出したがらない性格から、匿名であればという意識が連鎖的に運動に広がったと評価され、また、少年時代のアニメの主人公の取り組みが共感したものとも考えられました。ある著名人は、「“景気が良くならないならば、自分たちで明るい社会にしてみせる。”という意識のもと、大衆が相互扶助に向かい、社会不安が善意の行動へと駆り立てていると思う。」と評し、皇太子徳仁親王は、51歳の誕生日に「チリ鉱山の救出活動など、これらの出来事は、人と人とのつながりが大事であり、お互いを思いやることが大切であると改めて感じました。」とコメントされました。
私たちは、3.11東日本大震災で助け合い・支え合いの活動に取り組み、日本人の絆を改めて確認できました。被災地は、これから厳冬の中での復興・再生に向かっています。今一度日本人の絆を大切にしたいと思います。 第179回臨時国会が終了しました。本格的な災害復興策を盛り込んだ補正予算や復興庁設置法案、復興特区法案などは可決されましたが、他の重要法案が審議継続となり先送りされたことは誠に残念であります。 今は、政局論争をする時ではありません。疑いたくはありませんが、既に解散総選挙に頭を巡らしている議員がいたら、正しく国民は政治から離れていきます。今すべきことは、政治を志した人であるならば、与野党議員が次の通常国会の場で国民の目線に立った真摯な論議をするために、閉会中でありますがその準備をし、日本の諸課題の解決に向けて確実な国会運営を行うことではないでしょうか。
2012年の干支は「辰」です。アニメのドラゴンボールではないが、7つのドラゴンボールを集めて「神龍(シャンロン)」に、3つのお願いをしたいと思います。 一つは東日本の復興・再生に、一つは国民目線の政治に、一つは「内緒です。」



よい年の瀬を

 あと1カ月で2011年も終わりますが、今年は3月11日の東日本大震災、その後の大型台風等災害続きの年であり、世界ではユーロ危機やいくつかの国での内乱等、来年以降も日本のみならず世界全体でも波乱が予測されます。
既にこの数年中国・インド等の発展と比較をすれば、日本は経済成長が望めない状況であることは明らかです。本来は成熟期を迎えるべき状況であるべきにも関わらず、残念ながら停滞期の状態が続いています。また、社会保障等日本の国策が未だ成長期の制度のままでいることは、これまでの政治が如何に何もしてこなかったかを感じます。
停滞期の日本にとって、成長期を引きずったこれまでのやり方では、起死回生は望めないことは言うまでもなく、発想の転換、また、リスクを伴う決断がなければ次は衰退のみであることは他国も含め歴史を見れば明らかです。
しかし、物事を変えるということに対して日本人は臆病になっているようです。国策も含め新しいことが提案される度に、マスコミをはじめ、「反対」の声が大勢を占めることは残念だと思います。物事をはじめるにあたって「議論」は必要です。議論もせずに反対のみを唱えることは、消極的な態度としか言えません。これまでのやり方でうまくいっていないからこそ新しい提案が出ているということを、「反対」の当事者は謙虚に考え、「代案」を示すべきだとこの間の日本の風潮から強く感じる昨今です。 



名前をつけてください

 今シーズン、中日ドラゴンズが最大10ゲーム差をひっくり返し、見事リーグ優勝。そして、クライマックスシリーズを制し、日本シリーズ進出を決めました。落合監督の有終の美を飾るべく、この勢いで日本シリーズを制し、完全優勝を成し遂げてほしいと切に願っています。
わたしは何度か名古屋ドームに足を運びました。わたしが行くと負けが込んでしまうのはとても皮肉でありましたが、それでも見に行きたいと思わせるのは、球団側のファンサービスがあるからこそと実感しています。チアドラのみなさんの元気な踊りであったり、バズーカ―砲で選手のサインボールが客席に投げ込まれたり当時のナゴヤ球場ではありえないものでしたが、中でもマスコットキャラクターのドアラの影響は大きいと感じています。
ドアラと言えば、全国的にも有名になり、本を出版するまでになったとか。私が注目するのは7回裏に行われるドアラのバク宙です。ドアラのバク宙の成功率とチームの勝利が連動しているらしく、観客のみならず、選手も注目しているみたいです。今シーズンはこの成功率が芳しくないときに、選手と同様2軍落ちさせるという粋な計らいもありました。ドアラがいるだけで、球場全体がなごみ、楽しくなるというこの力は本当にすごいなと実感する次第です。
さて、今回連合愛知では新しいマスコットキャラクターを制作しました。ドアラにあやかろうというわけではありませんが、名古屋東山動物園の人気者コアラに、名古屋城の帽子を被ったかわいらしいマスコットで、愛知名古屋に拠点を置く連合愛知にこれまで以上に親しみをもっていただきたいという願いを込めました。11月から12月までの2ヶ月間で組織内・外からこのマスコットキャラクターの名前を募集しています。多くの方からのご応募お待ちしています。今後、3月4日の一万人総決起集会で名前をお披露目した後、街頭宣伝行動や各種広報媒体にも登場させる予定です。今回の新しいマスコットキャラクターが連合愛知に新しい風を吹き込んでくれることを期待して・・・。



ふるき友達(後輩)

人生の思い出作りを!

 先日(10月16日)の日に20年ぶりに後輩が自宅を訪ねてきました。彼が新入者社員として私の職場に配属されてからの関係が始まりました。昔は新入社員が配属されると職場先輩をつけて、日常の世話役活動をさせる制度がある時代でした。新しく社会に出た社員からするとありがたく頼りになる部分と裏腹にうるさいと感じることがあると思います。彼は、今ふるさと宮城県で生活していますが、久しぶりに訪ねてきてくれました。どうしても昔のことから話が始まります。共通の話題と懐かしさが交錯するからかもしれません。20年もたっても訪ねてくれる人がいたことの驚きとうれしさで話がはずみ、3~4時間もの時があっと言う間に過ぎてしまいました。皆さんもこんな昔の友人と話し込んだことはありませんか!
同窓会など数年たって会うことはありますが、訪ねてくれたことと記憶に残っていたことのうれしさを二重に感じてしまいました。人の繋がりの大切さやそのことが後々の人生にとっていかに幸せ感に繋がるかを体験させてもらいました。これからも長くお付き合いしたいと思っています。人は生活をする上で学校、仕事、地域などあらゆる場で人と交わりながら育っていきます。多くの人と知り合う場も増えていきます。多くの思い出とともに仲間づくりができるといいと思います。人生の思い出づくり!



秋の日に考えたこと

キンモクセイ

 仕事が終わり、いつものようにバス停でバスを降りると、帰宅途中でキンモクセイの甘い香りがすることに気づき、もう秋だと実感できる季節になりました。この季節は一番過ごしやすい季節です。 さて、キンモクセイの心地よい香りは、一定以上の年齢の方であればトイレの香りと思い浮かべる人も多いと思います。かつてはトイレ近くにキンモクセイの木を植えたりして臭いを消していました。また、芳香剤としてキンモクセイの香りが使われてきましたが、最近は、トイレ様式の改善や臭いのもとを断つ消臭技術が進歩し、ラベンダー・柑橘系や石鹸の香りなどに切り替わってきました。 かつて、読んだ雑誌の記事に、たとえば100の臭いには、その臭いに負けない110の香りで打ち負かせてきましたが、消臭技術の発展で臭いを20~30程度に押さえ、それに負けない程度の香りをかぶせることにより、嗜好性の多様化からキンモクセイの香りが必要にならなくなったとのことです。

3月11日に発生した東日本大震災、連合救援ボランティアは9月末で一旦終了し、6,023人の連合の仲間が参加し、延べ人員では34,549人がボランティア活動を行ったことになります。参加された連合の仲間には私からも敬意を表したいです。被災地では、これから復興・再生にむけて取り組んでいくことになりますが、この地震により発生した津波の影響による福島第一原子力発電所の事故に伴う警戒区域の地域の復興・再生はまだまだ時間がかかるものと思います。 まず、原子力発電所をきちんと冷温停止状態にして放射能漏れを起こさないこと、さらに汚染された地域の除染が完了し、福島第一原子力発電所の事故を収束させないことには、この地域の復興・再生に繋がらないと思います。 原子力発電所は、放射能が外に漏れないように幾重もの防御システムのもとに電力供給をしてきました。いわば強い力100に対して人が考えられる何倍もの力で抑えてきたものと考えます。そして、使用済燃料の再利用を行うこと、さらに高濃度放射性廃棄物などの処理には徹底的な管理のもとに、その力が人類に影響のない状況にすることが原子力発電の使命でありました。 今回の、福島第一原子力発電所の事故により日本のエネルギー政策の見直しが行われることになります。 10月4日・5日に開催された第12回連合定期大会では、原子力に対する意見がありましたが、どちらかと言うと脱原発を推進する立場での意見でした。この時点で推進する立場からの意見は出ないと思いますが…。 今大会で確認をした連合のエネルギー政策について、大会終了後に設置するPTによって論議していくことになりますが、脱原発・原発推進の論議ではなく日本の経済・環境・エネルギーセキュリティーも十分念頭に置き、検討されることを地方連合会としても期待したいものです。



職場のメンタルヘルスを

毎日の暮らしの中で、私たちはいろいろなストレスを感じながら生活しています。人によってもストレスの感じ方が違います。特に職場においては、仕事に関することや人間関係で悩むことが多くあったりします。ストレスがあまりに強かったり長期にわたって続いたりすると、心身が悲鳴をあげて、さまざまな症状となってあらわれてきます。近年、こういった症状の労働者が急増するなか、「職場のメンタルヘルス対策」は、健康に働き続けるためには不可欠なものとなっています。心の健康問題は本人が休みがちになるまで気づかないことが多く、結果として長期休職になってしまうことがあります。復帰しても再発するケースもあり、長期化する場合にはそのまま退職に追い込まれることもあります。早期発見、早期対策、早期治療が如何に重要であるかは想像に難くありません。厚生労働省も、「メンタルヘルス指針」を改正しながら対策を取ってきており、セクシュアル・ハラスメントやパワー・ハラスメントなどハラスメントによる精神障害も業務上と判断されるようになりましたが、現実は職場が真剣に取り組み、改善されない限りなくならないと思います。 労働組合としても、組合員の働く権利を守る重要な課題として取り組む必要があります。連合愛知は9月上旬、愛知県医師会との懇談会で「職場のメンタルヘルス対策」について、意見交換を行いました。専門家からの説明やアドバイスを今後の取り組みに活かしていきます。企業には真剣に取り組む責務がありますが、労働組合は組合員に寄り添い、ワークライフバランスの観点からも更なる取り組みを進めていくことが重要です。



Yさんからの便り

Yさん、がんばってください

 私の前任者のYさん、昨年連合愛知専従局長を退任され、今年4月より外務省からザンビアの日本大使館に一等書記官として派遣されています。 最近便りがないので、どうしているのかな、と思っていた矢先に、メールにて近況報告が入りました。 この時期のザンビアの気候は、乾期で日中が30度くらい、湿度が20%を切っているので、意外と過ごし易いとのことです。Yさんは日本にいるときは完璧なペーパードライバー。それが今では「車の運転も大分なれましたが、日本からの中古車が輸入され、市内は渋滞がひどくなっています。 また、運転免許制度があまりしっかりしていないので、ザンビア人は運転が下手で荒く、 しょっちゅう事故が起こっています・・・」とのこと。まだ事故は起こしていないようなので、安心しました。 大使館での仕事については、 「なんとかやっています」「お暇な方はザンビア大使館HPをのぞいてみてください」 とのことでした。 http://www.zm.emb-japan.go.jp/indexj.html 直近では、日本からのODAで実施された「医療機器修繕施設」等はYさんがやられた仕事の一つだそうです。また、大使スピーチやHP原稿も書いているそうです。 政情については、「7月に大統領が国会を解散したため、9月20日の総選挙に向け日々与・野党がデモや集会を開催し国内が興奮状態で、加えて経済の成長に伴い貧富の格差や雇用の不安定さが広がり、犯罪は確実に増えています」 とのこと、近隣諸国のように政情不安とならないことを願うばかりです。 Yさん、単身で歴史も文化も違う国での仕事や生活、大変だと思いますが、持ち前の「しつこさ」で乗り切ってくださいね。



日々勉強の毎日です

 連合愛知に派遣されて、はや1年が経とうとしています。私にとって、これまで労働組合に長くはいましたが、また新たな経験をすることができました。 連合愛知で日々活動を行っていると、やはりなんと言っても、組合員以外の方と接する機会が多くなりました。たとえば、連合愛知では、月1回必ず街宣活動を行っていますが、名古屋駅・栄・金山などで、街行く方々に街宣ビラを手渡しながら連合愛知の活動を知っていただくことを行っています。時には、街宣車の上に乗って、連合愛知の取り組みなどについて話しています。ほんの1年前には、そんなことをするとは思ってもいませんでしたが、これまでの経験がない世界をいま日々体験しております。ただ、実際街頭活動を行い、色々な方々と接しているとまだまだ連合愛知そのものの認知が低いとも感じています。やはり継続してやっていくことの大切さを実感しています。
次に愛知県の行政に携わる方との接する機会が多くなりました。連合愛知での私の主たる担当が、政策関連ですので当然なのですが。連合愛知では、毎年、愛知県・愛知労働局に対して、重点要望書を提出しています。今年は8月5日に重点要望書を提出したのですが、やはり連合愛知の政策については、雇用・労働・中小企業政策から環境・エネルギー政策・教育政策など幅広く要望書をまとめています。この1年間については、まずその内容を理解することはもちろんですが、その内容を理解する前提として政府の新成長戦略や連合全体の政策・制度の提言を理解しないといけないなど受験勉強をしているかのごとく必死に資料を読みあさりました。相手方は、当然知っていることを前提に話をしてこられますので仕方がないのですが。
また、国会議員や県会議員などの皆さんとお話しする機会が格段に増えましたが、連合愛知に加盟している組合員のために、一番連携が必要である方々であると感じています。今回は、紙面の制約がありますので、議員の皆さんのお話は次回のブログでご紹介いたしますので。



陸前高田病院前の様子

私は、7月3日~9日までの7日間連合ボランティア第13次に参加しました。北は北海道、南は九州の各地方連合、各産別、327名が岩手、宮城、福島の3県に派遣され、その中で私たちは「岩手県陸前高田市米崎町脇の沢」地区でガレキ等の撤去作業と側溝の整備にあたりました。 陸前高田はこれまで連合ボランティアが入っていないところで、現地の状況も把握されていませんでした。
作業初日、現地に向かうバスの中で、見た光景は私たちがTVで見てきた以上に悲惨でした。建物は全て押し流され、車は潰れて放置、至る所ガレキの山が数十メートルになっていました。町全体が壊滅で言葉に出来ないほどの衝撃を受けました。
震災から約4ヶ月が経過する中で、大型の重機が連日復旧作業を行っていることはよく分かりますが、全く手付かずの地域もありました。また作業地域の付近には、赤色の旗が所々に立てられており、後刻ボランティアセンターで訊いてみると、旗のある場所はご遺体が見つかったところと聞かされました。これから先この街が元通りになり、住人皆様の笑顔が見られるにはまだまだ時間がかかるだろうと 実感しました。連日炎天下の中で休憩する日陰すらない過酷な条件下で5日間の作を終えました。 作業終了後、跡形もなくなってしまったこの陸前高田を含め震災でお亡くなりになられた方々へ全員で黙祷をささげました。 5日間という短い期間ではありましたが、全員無事で任務を終えることができ、それに加えてボランティアの大切さも再認識できたように思います。





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