1分でわかる「春闘」
「春闘(しゅんとう)」とは、労働条件の改善や賃金の引上げについて労働組合と会社が一緒になって話し合う取り組みのことです。
正式名称は 「春季生活闘争(しゅんきせいかつとうそう)」 と言い、1956年から続く、働く人の生活水準を底上げするための伝統的な運動です。
春闘は労働組合と会社が、双方の立場を尊重しながら、会社の持続的な発展や生産性向上についても議論し、より良い職場環境づくりに取り組む場でもあります。
賃上げ
●ベースアップ(ベア)
全体の基本給の底上げ
●定期昇給(定昇)
年齢や勤続年数に応じた昇給制度の維持・確保。
これらを合わせて「賃金改善」として交渉し、生活水準の向上をめざします。
ボーナス(一時金)
●夏や冬のボーナス(賞与・一時金)の支給額や、その計算基準の改善を決定します。
休暇や残業
などの労働条件
●残業削減や有給休暇の取得促進
●非正規雇用(パート・派遣など)の待遇改善
●育児・介護制度の充実など、ワークライフバランスの実現
●育児・介護制度の充実など、ワークライフバランスの実現
春闘は「働く人の生活改善」と「企業の成長」を
両立させるための重要な議論の機会なんです!!
春闘は「働く人の生活改善」と「企業の成長」を両立させるための重要な議論の機会なんです!!
実は一年がかり! 「春闘」のスケジュール
実は一年がかり!
「春闘」のスケジュール
春闘は2〜3月のニュースが有名ですが、実は前年の夏頃から準備が始まっています 。
準備スタート
経済情勢や物価動向を踏まえ、労働組合が翌年の春闘に向けた議論を開始します。
春闘は夏から始まっている!
「もう来年の話?」と思うかもしれませんが、今の物価がどうなっているか、会社の経営状態はどうか、膨大なデータを分析して「根拠のある要求」を作るための大切な準備期間なんです 。
連合が全体の方針を決める
連合の「中央委員会」と呼ばれる機関会議のなかで、翌年の春闘要求内容を決定・発表します。
「みんなの目標」が決まる時!
日本最大の労働組合である「連合」が、社会全体のモノサシ(目安)として決定・発表します。これが、中小企業も含めた日本全体の基準になります。
各社で要求書を提出
各社の労働組合が賃上げ要求額や労働条件の要求事項を取りまとめ、会社側に要求書を提出します。
要求書って何を書くの?
働く人のリアルな声を集約できるのは労働組合の強みです。その強みを活かし、働く人の生活改善につながる項目を要求書にまとめて提出します。
交渉・回答
会社と労働組合で交渉が行われ、3月中旬の「集中回答日」に大きな会社が一斉に回答を出します。
ニュースでよく見る「ヤマ場」!
テレビで「満額回答」なんて言葉が飛び交うのがこの時期 。大きな会社が一斉に回答を出す「集中回答日」を作ることで、社会全体の賃上げムードを一気に高める効果があるんです 。
「集中回答日」はニュースでも大きく報道されるよ!
見たことあるかな?
妥結・賃金改定へ
大半の会社では、3月末までに交渉がまとまり(妥結)、4月から新しい給与や制度が適用されます。引き続き交渉を継続・協議する労働組合もあります。
「妥結(だけつ)」ってどういう意味?
労働組合と会社が話し合い、お互いに納得して合意することを「妥結」と言います。4月からの新しい給与や制度は、このようなサイクルの中で決まっていくのです。
前年8月〜9月頃
準備スタート
経済情勢や物価動向を踏まえ、労働組合が翌年の春闘に向けた議論を開始します。
春闘は夏から始まっている!
「もう来年の話?」と思うかもしれませんが、今の物価がどうなっているか、会社の経営状態はどうか、膨大なデータを分析して「根拠のある要求」を作るための大切な準備期間なんです 。
前年12月
連合が全体の
方針を決める
連合の「中央委員会」と呼ばれる機関会議のなかで、翌年の春闘要求内容を決定・発表します。
「みんなの目標」が決まる時!
日本最大の労働組合である「連合」が、社会全体のモノサシ(目安)として決定・発表します。これが、中小企業も含めた日本全体の基準になります。
1月中旬〜2月
各社で要求書を提出
各社の労働組合が賃上げ要求額や労働条件の要求事項を取りまとめ、会社側に要求書を提出します。
要求書って何を書くの?
働く人のリアルな声を集約できるのは労働組合の強みです。その強みを活かし、働く人の生活改善につながる項目を要求書にまとめて提出します。
2月下旬〜3月
交渉・回答
会社と労働組合で交渉が行われ、3月中旬の「集中回答日」に大きな会社が一斉に回答を出します。
ニュースでよく見る「ヤマ場」!
テレビで「満額回答」なんて言葉が飛び交うのがこの時期 。大きな会社が一斉に回答を出す「集中回答日」を作ることで、社会全体の賃上げムードを一気に高める効果があるんです 。
「集中回答日」はニュースでも大きく報道されるよ!
見たことあるかな?
3月下旬〜7月まで
妥結・賃金改定へ
大半の会社では、3月末までに交渉がまとまり(妥結)、4月から新しい給与や制度が適用されます。引き続き交渉を継続・協議する労働組合もあります。
「妥結(だけつ)」ってどういう意味?
労働組合と会社が話し合い、お互いに納得して合意することを「妥結」と言います。4月からの新しい給与や制度は、このようなサイクルの中で決まっていくのです。
次のサイクルへ
どうして一斉にやるの?
「世の中全体の相場」を作るためです。 各会社がバラバラに交渉するよりも、同じ時期に一斉に声を上げることで、「今年は○%上げるのが当たり前」という社会的な流れ(社会的横断性)が生まれます。これにより、交渉力の弱い小さな会社でも賃上げを言い出しやすくなるメリットがあります。
なんで製造業が一番最初なの?
影響力が非常に大きい「牽引役」だからです。 特に愛知県は製造業の集積地であり、大手メーカーの回答は、部品メーカーや関連産業、さらには全く別の業界の基準値にもなるため、まず先頭を切って「良い流れ」を作ってもらう役割があります 。
集中回答日って?どうして必要なの?
特定の日に回答を集中させて注目度を高めることで、マスコミも大きく取り上げます。社会的な関心が最大化されるため、経営側も「他社が見劣りしない回答を出している中で、自社だけゼロ回答は出せない」という心理が働き、前向きな回答を引き出しやすくなります。
大きな会社だけでなく
中小の会社やパート・派遣で働くみなさんの待遇も改善できるよう、
経営者団体や行政に粘り強く働きかけているよ!
大きな会社だけでなく中小の会社やパート・派遣で働くみなさんの待遇も改善できるよう、経営者団体や行政に粘り強く働きかけているよ!
中小労組学習会
労使懇談会・
愛知地方版政労使会議
一万人総決起集会
春闘連合アクション街宣行動
春闘ヤマ場の記者会見
行政へ政策要望書提出
実はそんなことありません!
実はそんなこと
ありません!
労働組合のない会社の経営者も、働く人の生活改善や賃金の動き(春闘の結果)には注目しています。
その背景には、労働力不足が深刻化する中で、人材を確保するための「魅力ある会社づくり」が重要な課題になっていることがあります。
ただし、実際にその改善に向けて動くかどうかは、経営者の判断に委ねられています。
だからこそ、働く人の代表である労働組合があれば、会社と一緒に話し合いながら「魅力ある会社づくり」に取り組むことができるのです。




