2009年は「新」の年

早いもので、もう師走を迎えた。今年もあわただしい一年であったと同時に「それなりの成果」があった一年であった。今年の世相を表す漢字一文字が「新」となった。政権交代が実現したことも「新」が選ばれた理由の一つと思われる。冒頭「それなりの成果」と記述したが、連合は結成以来20年一貫して「2大政党的体制」を確立し、連合と支持・協力関係がもてる政権の樹立をめざし、今日までさまざまな取り組みを行ってきた。一昨年のあの暑い中、第21回参議院選挙でその足掛かりを作り、やっと政権交代が実現した。まさに戦後政治の快挙と評価できるもので、本当のところ「大いなる成果」と言っても過言ではないと思っている。


さて、鳩山政権がスタートし新年度予算編成についてさまざまな報道がされている。最大の関心事は、マニフェストと予算がどうなるかである。昨年の「金融不安」を引きがねとした不況が続き、大幅な税収減と長く続いた自民党政治の大きな負の遺産が残る中での予算編成であり、大変困難を極めている模様である。「仕分け」については、世の中の注目を集め、評価する意見も多かったようだ。次は「特別会計の仕分け」が行われているようで、これまでの膿を出し切り、早く新政権らしさを出してもらいたいものである。しかし、政権与党側にいるわれわれは、結果を急がず、少しばかり猶予があってしかるべきと見なければならないと思う。


連合と新政権との間の政策協議の体系も固まった。労働法制や労働行政は連合が本業、これまで培ってきた政策の実現と、組合員のみなさんに「本当に政権交代してよかったね!」と言われるように奮起していかなければならないと思う。




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