名古屋では、桜の花もあっと言う間に散り、4月も半ばを過ぎました。
新社会人の方や新しい業務に就いた方、またそれを迎えた方々など、少し新しい環境に慣れてきた時期かと思います。

さて、みなさんは、世間に氾濫する情報をうまくキャッチして仕事や生活に活用していますか。
日々の業務や生活に追われてそれどころではない方も多くいるのではないでしょうか。
情報(特にニュース)は、「正確に」読み解かなくては意味がありません。
「わかったつもり」が一番危険です。ネット・本・新聞など、それぞれの特徴を正しく把握し、うまく活用しましょう。

あなたが情報を集める割合は、ネット6、テレビ3、新聞1くらいではありませんか。
若い人は、もう少しネットの割合が多く、新聞はゼロと言う人も多いのではないでしょうか。
今の時代ニュースを集めるのにネットは欠かせませんが、ネットの使い方を間違えると、そのニュースを現実のビジネスや生活に使えないことがあります。
「ネットでニュースを見る」と言いますが、「ネットでニュースを読む」とは言いません。
パソコンを立ち上げると、ヤフーのホームページが出てくるようになっていて、8項目からなる「ヤフートピックス」という見出しで、上の6項目は政治、経済、社会のニュースが紹介されていますが、下の2項目はスポーツと芸能の情報が紹介されています。

ヤフートピックスの記事選択は、元新聞記者や元NHK記者など、プロが担当しているので、歯ごたえのある記事もしっかり選んでいます。
しかしヤフーもサイトビジネスとしては、とにかくページビューを稼ぐ必要があり、お客さんにアクセスしてもらい広告収入を入れてもらうため、下にスポーツと芸能の2項目を入れているのです。
なので、ほとんどが下の2項目は読むかもしれませんが、上の6項目が読まれていなのが現状のようです。

それから、ネットは検索して情報を得られる点では便利に活用できます。
ネットは、自分の知りたいこと、自分の考えを補強する情報なら、いくらでも見つけることができるツールです。
しかし、自分とはまったく違う考え方、自分の想像もできないような別の考え方は、なかなか目に入ってこないのです。
ですから気をつけて使わないと、ネットを使えば使うほど、どんどん視野が狭くなってしまう危険性があります。
ネットを有効に利用するためには、「この記事はどれくらい信頼できるのか」といつも考えながら読む必要があるということです。

また、ニュースを読み解くという観点から見て、ネットが普及したことで得られるメリットは、簡単に資料の原文を当たることができるようになったことです。
今では、発表文や行政の内部資料の類は、ほぼすべてネット上に全文公開されています。
ニュースの理解を深めるにあたって、これを利用しない手はありません。

みなさん、氾濫している情報の中、良い仕事をするため、また豊かな生活を送るためにネットだけでなく、新聞、テレビ、本などの情報とバランスよく正しく読み解き、素晴らしいビジネスパーソンになりましょう。




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