いよいよ2014春闘が始まる。
連合は「すべての組合が月例賃金の引上げにこだわり、経済成長と整合した賃上げの実現をめざす」としている。

近々では、輸出産業は軒並み業績回復をしているが、中小零細企業はまだまだ業績回復していない。
そこに、消費税増税や物価上昇にあり、すべての労働者は近年経験をしたことが無い春の取り組みを迎えることになる。

特に厳しいのは、中小零細企業に働く労働者だ。
輸出企業は為替の恩恵を受け業績回復をしている。
しかし、多くの中小企業は国内向けメーカーとの取引がメインであり、価格単価の引上げには程遠く、雇用を守る取り組みを優先し、昨年一昨年の賃上げを実施できず、賃金カットをしている企業もある。
業績回復と賃上げ実施を取り組める未組織企業はどれぐらいあるのか不透明である。
2014春闘は格差が広がる節目の春闘になりうる。
中小企業は厳しい春闘になることが予想される。

また、すべての働く者のセーフティーネットである地域別最低賃金の取り組みである。
愛知県の最低賃金の決定システムは、公労使で夏から始まる。
昨年、中賃は目安額を+19円とし、愛知県最低賃金審議会では+3円を上乗せし、+22円のプラスとなり758円→780円に改正された。

4月からは消費税増税や物価上昇、海外からの輸入に頼る食料品の原材料など、食料品が値上げされている。
例えば、時給780円×所定内実労働時間全国平均(2012「基本構造基本統計調査」)165時間で計算すると128,700円となる。

連合の各都道府県別リビングウエイジでは、愛知県の時給=890円、月給=147,000円ないと生活できないとしている。
また、愛知県内は家賃の県内格差が大きく、名古屋市内で換算すると、月給152,000円無いと生活できないとしている。

しかし、審議会では実情は分かってもらえるものの、地域別最低賃金を引き上げると、各企業団体からの反発があり、決定システムに問題があるような気がする。

企業オーナーも努力していただいているのは理解できるが、仮に月に128,700円では家賃30,000円、光熱費15,000円、残り83,700円、31日で割ると1日2700円で生活していかなければならない。
あくまでも仮だが365日健康で元気であればの話。

春闘と最低賃金、誰もが時給1000円を目指し取り組んでいくため、ともに頑張りましょう!




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