今年(2014年)の新入社員のタイプが、公益財団法人・日本生産性本部より発表された。

具体的には『自動ブレーキ型』で、理由は「知識豊富で敏感。就職活動も手堅く進め、そこそこの内定を得ると壁にぶつかる前に活動を終了。
人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。
どんな環境でも自在に運転できるようになるには高感度センサーを活用した開発(指導・育成)が必要」とのことである。
ちなみに2013年は『ロボット掃除機型』であったが、毎年のように時代の流行によって名付けられている傾向があり、当たっているとの評価の声がある一方で、働く前から決め付けやレッテル貼りである、との批判の声もある。

また、新入社員に対してここ数年共通する期待は、「リスクを恐れず前向きに挑戦し、失敗から学ぶ経験を積んでほしい」との声であり、内へ内へと萎縮することなくパワーを発揮し、困難に立ち向かい外に向かってチャレンジしてほしい、とのエールだと思う。

その意味では、いつの時代もまずは率先して“あいさつ”を行うことが肝要であり、人と人との繋がり(ネットワーク)が、将来に亘る大きな財産になるとともに、他人の痛みを自分の痛みとして捉えられることが、人として成長する意味において、とても重要なことだと認識している。

某バンクのTVコマーシャルの中で社会人にとって大切なのは、「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)だと言っているが、働く者にとっては、何より働き甲斐が大切であり、
①会社への信頼、
②仕事に誇り(責任)、
③仲間(職場)の連帯感

―の3要素が満たされていてこそ「働き甲斐のある会社」と言え、更にこの3要素を高めるマネージメントが求められている。

この4月多くの新社会人が職業生活をスタートしたが、前年度(2013年4月1日)の大学生の就職率は93.9%であった。
現在発表されている今春の大学生の就職内定率(2014年2月1日現在)は82.9%で、前年同期を1.2ポイント上回り3年連続で改善が図られている。

しかし、2月時点で内定を得ていない大学生は推計で約7万3000人となっており、5月中旬には4月1日の就職率が発表されるが、未就職のまま4月を迎えた新卒者は、けっして少なくはないものと推察できる。
引き続き、行政機関・学校・企業等が連携を強化した未就職者に対する若者応援・就職支援策の取り組み継続が求められる。




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