2022メーデー
【2022.06.01】
■■■会長挨拶■■■
第93回愛知県中央メーデーにご参加頂きました皆さん、ありがとうございます。
また、ご来賓の皆様には、大変お忙しいところご臨席いただき、重ねてお礼を申し上げます。
本日の愛知県中央メーデーは、会場を名古屋のシンボル的存在のテレビ塔の直下に移し、参加者を従来の1/10に絞り、3年ぶりのリアル開催に至りました。
あらためてメーデーの原点を再確認しつつ、労働者の地位や労働条件の向上、更には人権や恒久平和などについて考える機会にして頂きたいと思います。本日は、春闘、政治、そして平和への思いについて所感を申し上げ挨拶に代えさせて頂きます。
【春闘の状況】
先ず春闘の状況ですが、3月中旬に大手組合が引き出した賃金や一時金は「総じて昨年を上回る」結果となりました。その後の中堅・中小含めた3月末時点の集計では、全体の約半数が回答を引き出し、平均の賃上げ率は昨年比微増、賃金改善分・いわゆるベアの有額回答に至った労組数も昨年の約1.5倍(増)となるなど、賃上げの流れが広がっている状況にあります。
一方、原油価格高騰の影響を受けている運輸やエネルギー、コロナ禍の長期化の影響で交通やサービス系に厳しさがあります。連合愛知は、不安定な雇用で働く仲間への波及状況を確認しながら、サポートを強化していきます。
【政治について】
次に政治についてですが、7月には参議院選挙が施行されます。本選挙は、政権の中間評価の機会とされ、その結果は政府・与党の国会運営に大きな影響を及ぼします。私たち連合は、働く者の目線で、政府・与党を追及し、且つ、コロナ禍で困っている人たちなどに手を差し伸べる政策に注力頂ける推薦候補を、組織を挙げて支援して参ります。
働く者・生活者の立場に立つことのできる政治家を国政の場に送り込むことが、連合の社会的な役割です。組合員皆さんのご支援をお願い致します。
【平和への思い】
そして平和への思いについてです。2月24日に始まったウクライナへのロシアの軍事侵攻は、世界に衝撃を与え、それは日ごとに深刻化し、その惨状には言葉を失います。
尊い命を無差別に奪うことは、断じて許されません。ロシアの軍事侵攻を厳しく非難し、即時の作戦中止と撤退を求めます。一方で、ウクライナ国民の耐え難き苦痛や悲痛に想いを馳せ、一刻も早い地域の平和が戻ること、人々に少しでも笑顔が戻ることを切に祈ります。
私たち連合は、核兵器のない平和で安定した世界をめざして、平和行動をはじめとした取り組みを強化して行きます。平和の尊さを深く胸に留めおきたいと思います。
【おわりに】
最後になりますが、平和でこそのメーデーです。メーデーの原点に立ち返ることが今必要と考えます。メーデーの意義を連合愛知55万人が認識を深め、一致団結して働くことを軸とする安心社会の実現を目指して取り組んで行きましょう。
そして今年のメーデーでは、皆さんと誓い合う言葉を最後に呼びかけて締めくくりとさせて頂きます。
「みんなが輝く未来をつくろう!」
以 上
■■■メーデースローガン■■■
働く者の力を結集し、みんなが輝く未来をつくろう!
●開催日 2022年4月23日(土) 10:00~10:40
●会 場 久屋大通公園 テレビトーヒロバ
今年の愛知県中央メーデーは、新型コロナウイルス感染症拡大防止を踏まえて参加者の数を絞って開催しました。
コロナ禍で人と人との距離が制限される中でも、メーデーの意義は変わりません。働く仲間の力を結集し、このコロナ禍を乗り越えましょう!
1.愛知県中央メーデー
①内容
●開会
●主催者挨拶 可知 実行委員長
●来賓紹介・挨拶
労働局長
愛知県知事
愛知県労働局長
名古屋市副市長
労働福祉事業団体
●特別報告 ウクライナ出身 歌手・バンドゥーラ演奏者
ナターシャ・グジー氏
●アピールボードアクション
●メーデーアピール(案) 安藤 副実行委員長
②動画配信
2.地協メーデー
地協メーデーではWebクイズを開催します。現地参加の方もオンライン参加の方も、ともにメーデーに参加して盛り上げましょう。
三河中地協
メーデーとは
5月1日のメーデー(May Day)は、古くからヨーロッパでは「夏の訪れを祝う日」とされ祝日とされてきました。一方で、低賃金と長時間労働に苦しめられていた米国の労働者がゼネラルストライキ(全国的な規模で行われる労働争議)を行ったのが1886年の5月1日で、彼らは翌年以降も5月1日にゼネストを実施。この動きが世界の労働組合に広まり、1890年5月1日に第1回国際メーデーが多くの国で開催されました。これが今に続く「労働者の祭典」としてのメーデーの起源となったのです。
日本では1920年5月2日に第1回メーデーが東京・上野公園で開かれました。 第二次世界大戦中は政府により開催が禁止されましたが、戦後、労働組合の活動再開とともに再び開かれるようになり、日本の労働者の地位や労働条件の向上、権利拡大をはじめ、人権・労働基本権の確立、民主主義の発展、恒久平和の希求に深く貢献し、その役割を果たしてきました。現在のメーデーは、米国の労働者が労働条件の改善を訴えたその想いを受け継ぎつつ、働く仲間とお互いをねぎらい、たたえ合いながら、家族や地域の皆さんにも楽しんでもらえる一大イベントとして世界中で愛されています。
連合愛知では、毎年、私たち働く者たちの祭典「愛知県中央メーデー」および11の地域協議会で「地協メーデー」を開催しています。連合愛知の組合員をはじめ愛知県労福協、東海労金、全労済などの関係団体、NGO・NPOといった諸団体の仲間が結集し、式典や各種イベントを行っています。
メーデーは、これまで実に100年もの歴史を積み重ねてきました。「労働者一人ひとりの力は小さくとも、大勢が団結すれば、山は動く」、これまでのメーデーの歴史が、わたしたち後輩に教えてくれている『真実』です。是非、皆さんも一度メーデーについて考えてみてはいかがでしょう。